ボディワイズの最大級の武器: ハンドアックスによる筋膜リリース

ボディワイズの最大級の武器: ハンドアックスによる筋膜リリース
これがなければ、ボディワイズの施術は話しにならないと言えるほどのものです。
それほどにまで、他との差別化がなされたものでしょう。
それは完全に私が必要に迫られて考えて自作していった


ハンドアックスというと、手斧
手斧の先にある石のような形の、
3キログラム程度の重りが入る手製のグッズと、
中に発泡スチロールやゴム製の軽量グッズ。

セラバンドを巻きつけ自作しています。




私の施術における最大の特徴はこれ。

かつて私はハンドマッサージで筋膜リリースを試みていました。

私なりに武道の心得をつけてみて圧をかけるホームを研究する。
そのために畳一畳ほどの大きさの鏡を設置して施術中のフォームを観察してきたし、
様々なハンドマッサージでのリリースのやり方を考えてみた。

肘を使う、膝を使う、指先を使う、、、。

ただ筋膜のリリースとは、
すでに極度に発痛して顔を歪めたくなるようなきつい炎症部分。
こちらをリリースしなければならないのだが、
膝も肘も指先も、骨で突き刺すような激烈な痛みがでてしまう。
それでも我慢してリリースを受けてもらえといったことは、
あまりに申し訳ないことですし、
新たに施術中に恐怖心の伴うトラウマが造成されかねない。

そうなるとリリースの仕方がソフトになっていかざるをえない。


施術方法のなかには、オステオパシー系の誇張法のような、
ラニオセイクラルセラピーでおこなうような5グラムの圧を
持続的にかけてリリースするというものもある。
その存在も知っている。
ソフトにリリースという方法もあるのだが、
私が求めるところまで、私の力でそれを改善させるまでは入れない。

私のところへは、
インターネットのみで私のところを告知している関係上、
東は岩手から南は博多から。
足を伸ばして通ってきていただいていたことがあります。

20年近く前のときは、
インターネット上では、
施術院のホームページが少なかったからでしょう。


もちろん相当にお客様自身、お体の状態に負担を感じていたから、
遠距離にもかかわらず足を運んできて頂いていたのです。


ですが従来のやり方では、
私が執り行っても私が納得できる成果が出せない。

一応のこと、相当に勉強はさせていただいたので、
そこでご納得いただけるように説明してもいいが、
ですがお客さまにとってみれば、
そんなことはできないことのいいわけにすぎない。

結果が出せれば喜んでいただけますが、
そうならなければ私もお客様も苦境に。


そして困りに困っていた。

それまでずっとハンドマッサージ、
手の感触で解くことにこだわってやってまいりました。

ですがそこを卒業して、道具を持つことを決心します。


最初はタオルをグルグルに巻いて、硬度を出してそちらをお客様に当てて、
緩めればいいというアイデアを思いついた。

コペル からだとの会話
http://frank-coper.seesaa.net/

という物語風のものを書き記させていただいた頃。




するとお客様に直接接触する面が、
施術者の私の肘の骨、膝の骨、指先の骨という硬質系のものから遠のいた。

その時点で圧が15キロほどの強めにかかったとしても、
ある程度の慢性的な患部の場合は無痛の状態だった。
(急性の炎症はもちろんその限りではない)

ただタオルをくるくるに巻きながらとか、三角に折りたたんでみたりと、
患部にフィットするように施術中に加工して利用するのは手間がかかる。
それでなくともいつも以上の力をかけることができるようになったため、
施術者の体力の消耗は激しくなる。
それにタオルのような薄っぺらいもので、
床でヨガマットを敷いて施術をしていたから、
前傾の度合いが非常に強いまま強い力を出す。
それは気が遠くなるような呼吸器系の苦痛や腰痛、そして首の締め付け、
様々な不調を施術者の体に強いていった。


そして徐々に巻タオルから、現在利用している、
様々な患部の用途ごとに合わせたハンドアックス的なグッズを作り出し、
施術のパワーの飛躍により、かつてなら歯がたたないところもリリース。

タオルを使っていたときに、お客様に痛みを感じさせないように、
接触させる方法などを研究してきたので、
重さが大幅に増したのだが、その扱い方を工夫することで、
手先や肘や膝で与えた痛みを大きく引き下げつつも、
大幅にリリースの効率を良くすることができるようにした。

たとえば、
ずり圧をかけてリリースするのだが、
その際に、足や腕や胴体などでは、
患部を広く前後はさみこんでずり圧をかけると、
今まで直接的に患部を圧していたならば解けなかったものも解けるように。

それには圧をかけるためのものに重みがあって、
ずり圧を活かすには一定以上のパワーが必要で、
それをクリアできるにも、このハンドアックス。
その重みが生きているのです。

また定点的に点で圧をかけると痛みが出るはずが、
それをブロックの長さを利用することでてこを使い、
浸透性の高い圧をかけられるようにする。

浸透性の高い圧とは、
同じ圧でも質量の少ない手押し状態で小手先で押すのか、
質量を非常に大きなものとするため私の体重と重りの重さを有効に合致させ皮膚を貫きその奥にまで圧が届くような浸透圧ににして押すのか。
そのような違いです。

私が見るところでは、
この後者の圧をかけられる先生は、
熟達したレベルに達しておられる方が多いように思います。
ただ浸透性の高い圧は、それだけ骨折や腱や靭帯を痛めるリスクが増しますから、
十分に身体の基礎知識を頭に3D的に描ききれていなければ使うのはやめたほうがいいようです。


つまり体の表層筋部分が一番痛点が集まり、
浸透性の悪い圧をかけるととにかく痛くてしかたがないのだが、
浸透圧を自在にコントロールして圧をかけられるならば、
そこをクリアできるので、順次奥へ奥へと入っていける。


ハンドアックス。



それを取り入れる前とあとでは変化は、
まったくもって実感として別物です。




それを私自身が目の当たりにみて、感じて。
できればこういうのが多くの方に広まって、
多くのお客様方が幸せになっていただければと希望しました。


それは私自身が、よくメールで問い合わせを受ける内容に、
私と同じやり方をしている先生がいたら紹介してくだだいと、
ご連絡をいただくからです。

ブログの文面でみて関心を持っていただけたのでしょう。




ただ私は、このハンドアックスを利用して圧をかけたため、
膝は曲がるは、生爪を幾度も剥がすは、腰や首や、、、と、
相当な辛い状態に陥りました。

今は、外見上は初めての人に驚かれますが、
靴下を3足重ね履きして、その下に絶対に滑らないミドリ安全の安全靴。
膝に膝パットサポーターをしないと膝から血が出ます。
ものすごい踏ん張りなんですね。

それでもお客様は、
スヤスヤと熟睡されていることが多いのですが。
不思議なものなのですよね。 ^ー^




私自身、長年に渡り、体の使い方のレクチャーもさせて頂くので、
人並みか、それ以上の工夫をしながら体を使っています。
その知恵を総動員して、どうにかぎりぎりのところで乗り切りつつ、
改良に改良を加えて施術を進化させていくものなのです。
進化の過程で、常に、体にはどっと強い負担がやってきますから。

身体操作法のノウハウがない状態で、
私と同じことをしようというのでは、
体がかなりしんどい状態になるので。
あまりおすすめすることができない。


幾人かから、
その施術法を教えて欲しいと申し込まれたことがありますが、
内情をお伝えさせて頂き、
そして実際に施術をお受けいただいて自分がそれをしてみると考えてみたとき。
今まで、どなたも本格的に取り入れて学んでみようという人はいなかったのです。

私といたしましても、
自分が一番このしんどさを体験しているものです。
だから「是非に」とは勧めきれないところがあります。



ただし、
最近、ゼロプロマッサーという機器を手に入れました。

ゼロプロマッサーを持つ前に、
アクティベーターでそれを活かす下準備が整えられ、
うまくその上に乗せて活躍させることができました。
それによりスムースに実戦で用いることができています。

ゼロプロマッサーを利用することで、
今までの私の浸透圧をかけていた工夫部分を、
ある程度代用させることが可能ではないかと。

これはこれで簡単なことではないノウハウが、
幾重にも忍ばせてできることなのですが、
研究して見る価値があると思っております。





そしてゼロプロマッサーを取り入れてなす筋膜リリースについてならば、
さまざまな面で実際に取り入れて幸せになる人が増えるのではと
今、考えています。


ようやっと、多くの方々と幸せな体をシェアできるような世界へのステップアップのめどがついたのでしょう。 ^ー^)

かなり期待してます。



素手から、タオル。

タオルからハンドアックス。

ハンドアックスから電動機器。

徐々にボディワイズの施術にも文明化の波が押し寄せてきています。